ネズミとミルクとコーヒー

問題

2つのカップA,Bがある。

Aにはミルクが、Bにはコーヒーが入っている。

いま、AのミルクをスプーンですくってBに移す。
Bをよくかきまぜる。
その後、さきほどと同じ量だけBの液体をスプーンですくってAに移す。

このとき、Aの中にあるコーヒーの量は、Bの中にあるミルクの量より多いだろうか?

シンキングタイム!

スクロールするとヒントがります

スプーンの量は常に一定であることに注目

正解

Aの中にあるコーヒーの量と、Bの中にあるミルクの量は同じ

解説

まずAからBにミルクを移し、よくかき混ぜます

出来上がったBのコーヒーミルクのミルク濃度をm%とします

Bからコーヒーミルクをスプーンで1杯すくうと、
スプーンの中にある液体のミルク濃度も当然m%なので、コーヒー濃度は100-m%と表せます

これをAに混ぜた時の、ABそれぞれの変化は

A:スプーンの量の(100-m)%分のコーヒーが注がれた
B:スプーンの量のm%分のミルクが失われた

です

次に、Bに残っているミルクの量について考えてみます

Bには最初の移動でスプーンの量の100%分のミルクが注がれました
そして2回目の移動でスプーンの量のm%分のミルクが失われました

つまりBにはスプーンの量の(100-m)%分のミルクが残っていることになります

このことから

A:スプーンの量の(100-m)%分のコーヒーが含まれている
B:スプーンの量の(100-m)%分のミルクが含まれている

と言えるので、Aの中にあるコーヒーの量と、Bの中にあるミルクの量は同じです

ちょっとテクニック

こういう問題は、極端な状態を考えてみるとわかりやすいです

例えばカップにはそれぞれスプーン1杯分のミルクとコーヒーしかないとします

すると最初の移動でAからBに全てのミルクが移り
Bにはスプーン2杯分のコーヒーミルクが1:1の濃度で出来上がります

そこからスプーン1杯分、つまり半分を掬ってAに移すと
ABには1:1の濃度のコーヒーミルクが1杯分ずつ注がれていることになります

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